女子柔道家の朝比奈沙羅選手が、獨協医科大学医学部医学科へ入学しました。
現役で柔道を続けながら勉強をする、という二刀流で医学部合格を果たしました。
朝比奈選手は一般入試ではなく、AO入試を受けました。
朝比奈沙羅選手が合格した獨協医科大学医学部医学科の偏差値62ですが、AO入試は簡単なのでしょうか。
また、二刀流をしてまで医者を目指す理由は何でしょうか。

朝比奈沙羅の獨協医大医学部AO入試は簡単?
帰国しました🇯🇵
— 朝比奈 沙羅/Sarah Asahina (@sarah_pins2) May 23, 2017
みなさんお疲れ様でした! pic.twitter.com/uadcdD3oA7
女子柔道家の朝比奈沙羅選手が、今年4月に獨協医科大学医学部医学科へ入学しました。
AO入試で合格だったということで、ネットでは、

医学部でも偏差値低くてAOだなんて…

AO入試だから大したことないんじゃない?
という声もありますが、獨協医科大学のAO入試は簡単な試験内容ではないようです。
AO入試は、一般に「学力よりもそれ以外の能力を重視する入学試験」として捉えられがちですが、医学部においてはたゆまなく進歩する膨大な医学の知識・技能・態度を効率よく習得することが求められています。さらに、卒業後も信頼される医師として活躍するためには、生涯に渡って自己研鑚を続けていくことが必要です。したがって、医学部におけるAO入試入学者はそれに対応できるだけの学習能力をすでに持っていることが大前提になります。
獨協医科大学
大学のHPでも医学部のAO入試についての記述からも、かなりハードな試験ということが分かります。
獨協医科大学のAO入試の試験方法内容がこちら。
一次試験 | ●適性試験(科学的分析力・推理力・言語能力を評価する問題を20題出題します。) ●小論文試験(英文の長文課題に基づいた客観的・論理的作文能力を評価します。) |
二次試験 | ワークショップ試験 複数人からなるスモールグループで与えられた課題に対する解決策を討議し、全員の合意の下にひとつの対策を提案してもらいます。グループの思考形成に関与する力や批判的思考力の技能・態度を評価します。 面接試験 1回当たり15分の個人面接を計4回実施し、多面的かつ総合的に評価します。 |
一次試験では英語力がかなり求められるもののようです。
朝比奈選手の英語力は高いことは有名で、親しい外国人記者と談笑する姿もみられたことも。
また英語でインタビューに答えて、通訳が日本人記者のために朝比奈選手の英語を日本語へ通訳することもありました。
こういう朝比奈選手の能力の高さも合格の要因なのですね。
それに、二次試験で面接だけでも4回行われるとは、とても大変な入試です。
朝比奈選手は医学部専門予備校メディカルフォレストに通い、みっちりとAO入試対策を行っていたとのこと。
医学部のAO入試は、数学や理科の融合問題を扱う自然科学の問題などが出題されるので、柔道の実績だけでは合格を勝ち取れないもののようです。
一般的なAO入試のイメージだけで大したことないという批判は、的外れのようです。

朝比奈沙羅の獨協医大医学部の偏差値は62!
女子柔道家の朝比奈沙羅選手が今年4月に入学した、獨協医科大学医学部医学科の偏差値は62。
ちなみに、朝比奈選手の出身高校、渋谷教育学園渋谷中学高等学校の偏差値は70。
朝比奈選手は東海大学在学中にいくつかの大学医学部の学士編入試験を受験するも不合格。
何度も失敗して、合格発表をみるのもストレスを感じて落ち込むこともあったようです。
それでも自分を奮い立たせて、東海大学を卒業た後も現役で柔道を続けながら医学部受験の勉強をしていました。
そして去年10月、獨協医科大学医学部医学科にAO入試で合格。
合格者は5人でした。
AO入試倍率は毎年4~6倍ほどあるようなので、狭き門のようです。
朝比奈沙羅が二刀流で医者を目指す理由は何?
スポーツ選手はみんな勉強が馬鹿、みたいに思われたくない。勉強して医学部に入って医者になりたいんです
デイリー新潮
朝比奈沙羅選手が二刀流で医者を目指す理由は、インタビューで答えたこの言葉からよくわかります。
朝比奈選手は、医学や柔道の両方の人達からの批判があったようです。
海外のアスリートには、弁護士や医者という肩書を持った文武両道の人が多くいますが、日本は一つのことに集中することが美徳のような風潮がまだまだあるようですね。
朝比奈沙羅選手の両親は医療従事者です。
父親の朝比奈輝哉さんは、順天堂大学医学部附属順天堂医院の助教授。

母親は歯科医で都内で開業しています。
子どもの頃から両親を見て、将来は自分も医学の道へ進むものだと感じていたそうです。
朝比奈選手は色々な習い事もしながらも、両親からは医師を目指して勉強もしっかりやりなさい、と厳しく言われていたので、中学校や高校に入ってからも勉強は真面目に取り組んでいたようです。
子どもの頃からのこういった両親の教育方針が、朝比奈選手が二刀流で医者を目指す理由なのですね。
朝比奈選手はインタビューでこうも述べていました。
人に勉強もしなくてはいけないとか言うつもりはないけど、頑張れるものがあるのは素晴らしいことと思うし、何か一つ愛せるものがあるのは素敵なことだと思う。自分にとって愛せるものが勉強と柔道だったというだけのことで、(人に)文武両道になりなさいとか言うつもりはないです。ただ、自分の姿を見て勉強も柔道も頑張ろうと思ってくださる方が増えるなら自分は幸せです
デイリー新潮
朝比奈沙羅選手は、医学部での勉強と柔道の両方を続けるそうです。
これからも二刀流で頑張る朝比奈選手を応援していきたいです。
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