新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、奈良の春日大社が1月31日に「 悪疫退散特別祈願 」の特別祈願を始め、国が終息宣言を出すまで毎日続けられるらしいです。
疫病が流行ると祈願・祈祷をするなんて、歴史の授業で平安時代に行われていたと聞きましたが現在も行うのですね。
今回ニュースになったのは奈良の春日大社ですが、全国各地に春日神社が多くあります。
よく見聞きしますが、その違いがはっきりと分かっていませんでした。
春日大社と春日神社…「大社」と「神社」の違いは何か、そして祭っている神様は何か調べてみました。
春日大社と春日神社の違い
春日大社を空耳して何かの会社名だと勘違いする人がちらほら…(笑)
東北地方から九州地方まで多くの春日神社があります。春日大社は神社の一つなのですが、全国各地にある春日神社の総本社です。
「総本社」… 本社 … やっぱり会社っぽいですね。勘違いするのも分かるような気が…(笑)。
大社と神社は社格の違いです。
春日大社の社格
社格は、戦前まであった社格制度の名残です。第二次世界大戦後にGHQからの命令で廃止になっています。
大社なので、最高位。由緒あるとても大きな名高い神社ということです。
春日大社の歴史は約1300年!
奈良の都ができた頃に創設されました。とても歴史の長い春日大社です。
この春日大社で祀られている神様の御霊を分霊して、各地の春日神社が創設されました。
春日大社で祀られている神様は 4柱
春日大社で祀られている神様は4柱。神様は一人二人と数えるのではなく、柱(はしら)と数えます。
春日大社の神様は…
●武甕槌命 ( たけみかづちのみこと )
●経津主神( ふつぬしのかみ )
●天児屋命(あめのこやねのみこと)
●比売神(ひめがみ)
この4柱の神様が、「春日神(かすがのかみ) 」「 春日大明神 」などと総称されています。
春日大社から分霊して春日神社を創設
この神様を分霊して各地の春日神社を創設したとなると、ある疑問が湧いてきます。

御霊を分けると、総本社の神様の力は削がれてしまわない?
神道の考えでは、分霊を行っても元の神様の力は全然減らないそうです。
神様はパーフェクトの存在だから、分けたら減るという物理的な法則外のところにいらっしゃいます(笑)。一安心。
分霊は、老舗料亭などの暖簾分けになんだか似ていますね。本吉兆、神戸吉兆、京都吉兆、東京吉兆と連想してしまいます。
まとめ
観光地などで、新型コロナウイルス感染者が出始めています。
春日大社の 「悪疫退散特別祈願 」の特別祈願が成就する日が一日でも早く訪れることを願うばかりです。