志村けんさんが新型コロナウイルスに感染し、現在治療のために東京都内の病院に入院中です。
当初は人工呼吸器をつけての治療だったようですが、現在はECMOでの治療のために転院しているようです。
志村けんさんが現在入院している病院はどこで、容態はどうなっているのでしょうか。
また、志村さんに行われているECMOでの治療とはどういうものなのでしょうか。
※3月29日午後11時10分に志村けんさんは、肺炎のためお亡くなりになりました。お悔やみ申し上げます。
志村けんの入院した病院はどこ?

志村けんさんは3月20日に都内の病院へ入院し、23日に新型コロナウイルスに感染していることが分かりました。
志村さんは、当初に入院していた病院から、別の病院へと転院しています。
転院の理由が、体外式膜型人工肺(ECMO)での治療のため。
ECMOの装置を備えている病院は限られています。
報道によると、新宿区の病院へと転院してるそうです。
新宿区にある病院で、ECMOを備えている病院は3つ。
その中で感染症指定医療機関は、「独立行政法人国立国際医療研究センター病院」です。

志村さんはそこへ転院したと考えられます。
国立国際医療研究センター病院は、特定感染症指定医療機関に指定されている病院です。
新型コロナウイルス感染症について、 国立国際医療研究センター病院HPで以下のように掲載されています。
特定感染症指定医療機関に指定されている当院は、感染症専用の外来診察室や陰圧室などの設備を整えた感染症病床を有しております。新型コロナウイルス感染症の患者さんについては、この専用施設で専門の医療スタッフが診療を行っており、外来、入院ともに一般の患者さんと院内で接することはありません。また、院内の感染対策についても、専門のスタッフを配置し万全を期しております。
独立行政法人国立国際医療研究センター病院 HPより
志村けんの容態は?
体外式膜型人工肺(ECMO)での治療中の、志村けんさんの容態はどうなっているのでしょうか?
当初入院していた病院で、志村さんは集中治療室で人工呼吸器を装着し、一時は重篤になっていたそうです。
志村さんは70歳と高齢で、長年の喫煙歴もあり、今年に入ってからも胃のポリープ切除手術で入院していました。
重症になる要素が多いです。
重症の呼吸不全になると、人工呼吸器に耐えられずECMOを使った治療になるので、現在の症状はかなり重いのかもしれません。
報道では、
日本集中治療医学会や日本救急医学会の調査によると、今月11日時点で少なくとも23人がECMO治療を行い、うち12人が治療を終えて回復。亡くなった患者はいない という。
東スポ web より
とあるので、少し安心です。
志村けんに行われているECMOってどんな治療?
体外式膜型人工肺(ECMO エクモ)は、肺機能を補助する装置。
ECMOは、人の体から血液を抜き出し、二酸化炭素を人工的に除去し、赤血球を酸素化して再び体内に戻す。一般的に、心肺バイパス術後または重度の心不全および/または肺不全の人の後期治療に使用される 。
ウィキペディア: 体外式膜型人工肺
首や足の付け根の太い静脈から血液を吸引して、酸素化して体内に戻すそうです。
ECMOの治療は高価ですが、高額医療の適用になります。
いわゆる上級国民だけが受けられる治療というわけではなさそうです。
ECMOで新型コロナウイルスを殺すのではなく、呼吸と循環を補助する対症療法に用いられるもの。
ECMOを使って弱った肺を休ませて、患者の回復を待つということのようです。
人工肺ECMOでの治療中の志村けんさんが、一日でも早く回復することを願います。
※3月29日午後11時10分に志村けんさんは、肺炎のためお亡くなりになりました。お悔やみ申し上げます。