先日、菅義偉首相が自民党総裁選の不出馬を表明しました。しかし、今回の総裁選の出馬は乱立状態。そのなかでも今回は、安倍前首相のバックアップをもらった高市早苗衆議院議員について調べてみました。
高市議員は、以前経歴詐称しているのでは?という疑惑が以前にありました。経歴詐称というと一時期国会議員が卒業どころか入学もしていないアメリカの大学を経歴に堂々といれていたなんてモノもありました。
高市議員にはどのような疑惑があるのか、またその疑惑がテロップで流れていたcmとは何か調べてみました。
高市早苗の経歴詐称疑惑とは?

高市早苗衆議院議員の経歴を簡単にまとめると以下の通り。
奈良県立畝傍(うねび)高等学校卒業後、神戸大学経営学部経営学科へ進学。大学卒業後、次代の国家指導者を育成する「松下政経塾」へ入塾します。
ちなみに、畝傍高等学校は現在奈良県内ではTOP10に入る進学校(偏差値69)です。
経歴詐称疑惑は、松下政経塾の後の経歴についてでした。
ジャーナリストの鳥越俊太郎氏によって、高市議員のアメリカでの経歴に関して指摘されました。高市議員のアメリカでの肩書が「 議会立法調査官 」。
指摘の内容は、そのような職名は存在しないというものでした。そして鳥越氏からアメリカでの職務は無給のインターンで、大した仕事はしていなかったのでは?という発言もありました。
当時の取材に対して、高市議員の事務所からの回答はこのようになっていました。
「高市がコングレッショナルフェロー(議会研究員)をしていたのは事実です。確かに議会から報酬は出ていませんが、松下政経塾のアメリカの研究所が高市のスポンサーとなり、議員事務所で働いていたのです。コングレッショナルフェローには、選ばれた人しかなれません。ただし、“議会立法調査官”は造語です。現在は、誤解を招くので、その名称は使っていません」
日刊ゲンダイより
なんだかややこしい話です。Congressional Fellow を日本語訳すると議会立法調査官となるという理由だそうです。
高市議員のアメリカでの当時の仕事ぶりを知っている評論家・桃井真氏と高市議員が相談し合い、「 議会立法調査官 」と命名したものということです。
高市議員は実際の業務内容と研究費送金の記録をした文書を鳥越氏の弁護士へ送付し、その後は鳥越氏の発言撤回へということになりました。
文書は、当時の高市氏を採用したアメリカ下院議員のシュローダー議員からのサイン入りでした。
議会からは報酬は出ていないが、下院議員からの研究費という報酬はあったということですね。
実際は、インターンではなくフェロー(研究員)で下院議員からの報酬があり、しっかりとした職務をはたしていたようです。造語が招いたあらぬ疑いということなのですね。
現在、高市議員のHPに公式に記載されているものには「議会立法調査官」という言葉はありません。記載されているのは、
「米国連邦議会Congressional Fellow(金融・ビジネス)」
高市早苗の経歴詐称疑惑とは? 疑惑の経歴が流れたCM出演
高市早苗衆議院議員は、アプラスフィナンシャルのCMに1992年に出演していました。
アプラスファイナンシャルは、新生銀行系の信販会社です。
そのCMでは、高市議員の経歴がテロップで流れます。そのテロップでは後に経歴詐称ではと指摘されることになる「 立法調査官 」 という文言も流れます。
テロップの内容は、
アプラスCMより
高市早苗 アメリカ議会で二年間、立法調査官として働き、理想を胸に帰国。
CM出演時、高市議員の年齢は31歳。若かりし頃の高市議員はこちら。







バリバリのキャリアウーマンから衆議院議員へという感じでしょうか。CMの途中に車窓からちらっと国会議事堂を眺めるシーンもあります。
このCMの翌年に高市議員は、衆議院議員に初当選しました。
最後に
マーガレット・サッチャー元英国首相を目標政治家と公言している高市早苗衆議院議員。

安倍前首相のバックアップをうけた高市議員が自民党総裁となり、日本初の女性首相誕生となるのでしょうか?
一般的に人気(特に若者からの)があるのが河野太郎議員です。野党も河野議員が総裁になると選挙戦いが厳しくなるという見解のようです。しかし、国民からの人気があるからといって自民党総裁になるかというとそこは別です。
どのような結果になるのか楽しみです。